RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

岐阜おおがきビエンナーレ 2015 ― Cracks of Daily Life 日々の裂け目

劇場型展示空間の試み、テーマは「Cracks of Daily Life 日々の裂け目」

ソフトピアジャパン・センタービル(3Fソピアホール)を会場とし、5日間のアートイベントを開催しました。今回のビエンナーレは新たに「Cracks of Daily Life 日々の裂け目」というテーマを設け、日常の中に潜むさまざまな亀裂に焦点をあてました。オブジェやメディアアートなど様々な展示作品による「何処にもない街」の風景がかたちづくられると共に、映画上映やイベントの会場ともなる「劇場型展示空間」が構築されました。

プロジェクトの目的

2年おきに開催されるビエンナーレを通して、市民に新しい芸術や文化の 試みに触れる機会をふやす。

岐阜県と大垣市の共催による「岐阜おおがきビエンナーレ」は、2004年から隔年5回に渡り、大垣市内各所での展示を中心として開催されてきた経緯がある。しかし前回2013年と今回のビエンナーレは、本学旧校舎やソビアホールなどを使い、地域分散型ではない展示となっている。これはIAMASアカデミーが廃止されたことによる運営側の人的規模の縮小や総予算の縮小などの物理的側面もあるが、以前に比べ地域との産学連携事業が日常的に行われるようになったこと、また「ビエンナーレ」が地域おこしというイメージで語られてしまう現在の状況に対し、アート展示・イベントの新たな可能性を見せるものとして「ビエンナーレ」のあり方をあらためて提示することが必要と思われたことによる。

連携のプロセス

連携のきっかけ

1995年から隔年4回に渡り、岐阜県と大垣市の共催により「世界メディア文化フォーラム」(「インタラクション」展、国際シンボジウム)が開催された。 その後、2004年から大垣市内各所での展示を中心として「岐阜おおがきビエンナーレ」が過去5回開催された。

具体的な進め方

7月:テーマ設定、展示場所(展示期間)の調査
9月:最終予算の決定、展示場所と展示期間の設定
10月〜11月:全体展示ブランの決定 参加作家の決定
12月上旬:イベント内容の決定と展示設営準備 広報
12月14日〜12月18日:会場搬入・作品設置
12月18日:前夜祭
12月19日〜12月23日:岐阜おおがきビエンナーレ2015
12月24日:会場撤去・搬出

IAMASの関わり方

学内の多くの教職員によってビエンナーレの展示・運営の協力体制が組まれると同時に、数名の教員が展示やバフォーマンス・映像上映などのアーティストとしてビエンナーレに関わった。

連携の成果

個々の作品が展示される会場自体を新たなイメージで構成するという試みや、作品展示とイベントの共存の試みは、ビエンナーレという芸術展示・イベントの場自体の可能性を広げるものと思われる。

参加教員のコメント

安藤 泰彦

今回のビエンナーレは、展示空間が上映空間となりライブ空間ともなる時間的なブログラムによっ て構成されている。このような実験的な試みは、音響・映像・照明・設営などのテクニカルな能力を持ち、柔軟な動きをとれる運営スタッフがいることによって始めて可能になるものであると、あらためて感じた。

  • プロジェクト名

    岐阜おおがきビエンナーレ 2015 ― Cracks of Daily Life 日々の裂け目

  • 連携場所

    ソフトビアジャバン・センタービル

  • 担当教員

    • 安藤 泰彦
  • 協力者/参加学生

    岐阜おおがきビエンナーレ2015 実行委員会:安藤泰彦、吉田茂樹、小林昌廣、瀬川晃、 前田真二郎、三輪眞弘、八嶋有司
    展示構成:安藤泰彦、小杉美穂子
    企画制作・進行:高尾俊介、八嶋有司
    撮影・記録:伊藤大作、高嶋浩
    デザイン:伊藤晶子、ジェームズ・ギブソン、瀬川晃
    WEB:星卓哉
    翻訳:マシュー・ドリュー
    展示設営責任:トリガーデバイス
    岐阜おおがきビエンナーレスタッフ:池田泰教、上山朋子、大石桂誉、高見知里
    学生スタッフ:後藤良太、佐野和哉、嶋田元菜妃、 ジョ・ジェヨン、杉山雄哉、髙井奈々、塚原真梨佳、 丹羽彩乃、丸山透、村上裕、山本美里

  • 連携先

    主催:岐阜県 大垣市
    後援:岐阜県教育委員会 大垣市教育委員会
    協賛:(公財)十六地域振興財団 OKB 大垣共立銀行
    協力:だるまジャバン(同) サンメッセ(株)

  • 連携期間

    2015.07-2015.12